「キャリア」は人生そのものを指す言葉でもあります。
ワークブック表紙裏に出てくる人生の役割を、順番にお伝えします。
この世に誕生した瞬間から始まります。
今後の人生に大きな影響を与えるベースです。
大人になれば、子どもの役割が終わるわけではありません。
介護やお墓を引き継ぐなど、家族との関係性が変化して続くこともあります。
「学校で学ぶ人」と定義するなら、日本の学校教育法によると幼稚園から学生です。
日本は欧米と比べて、学生の期間が短いようです。
近年は「生涯学習」「リカレント教育」といった言葉が広まり、学校に行く社会人が増えています。
私も32歳で短期大学に入学し、34歳で卒業しました。
「余暇を楽しむ人」と定義されることがあります。
余暇は仕事などを離れ、自分の自由に使える時間・暇のことです。
過ごし方は色々、私は趣味も含めています。
イベントで「ライフ・キャリア・レインボー」シートを塗ってもらうと、余暇人の色が労働者に影響している人もいました。
「地域活動などを行う人」と定義されることがあります。
子どもの頃は、自宅付近が市民としての活動場所だった人もいるでしょう。
地域のとらえ方は、所属しているコミュニティなど色々です。
キャリアで真っ先にイメージするのが労働者、仕事をしている人ではないでしょうか。
労働基準法(第9条)は「職業の種類を問わず、事業又は事業所に使用される者で、賃金を支払われる者」と定義しています。
虹色キャリアでは少し間口を広げて、事業主を含む「働いて報酬を得る人」です。
「家庭を維持・管理する人」と定義されることがあります。
別の書籍では配偶者の役割が別にあり、家庭人と一緒に始まる記載でした。
虹色キャリアではシンプルに、家庭での役割(夫・妻・父・母)です。
【参考文献】
木村 周『キャリアコンサルティング 理論と実際 5訂版』一般社団法人雇用問題研究会
宮城 まり子『キャリアカウンセリング』駿河台出版社