
部下や後輩が悩んでいる
「退職しようと考えています」
「もう上司も先輩も信じられません」
部下・後輩の立場にいる人からきこえてきた声です。
取り分け4月は職場環境や人間関係の変化が大きい時期なので、ストレスを感じる人もいらっしゃいます。
相談者さんは環境・性格など全然違うのですが、ある傾向と対策が見えてきました。
こちらのブログでは部下や後輩が悩んでいるときの傾向、何をすればいいのかお伝えします。
部下や後輩の悩み傾向
悩んでいる部下や後輩の悩み傾向4点です。
1.悩みサインが出ている
どこかで「私は悩んでいます」「何とかしてください」とサインを出しているときがあります。
オーバーワークの場合、出退勤記録(例えばタイムカード)が物語っているかもしれません。
2.悩みを受け止められない
上司や先輩も忙しく、日々の業務をまわすことで精一杯、部下や後輩の悩みをきく時間が取れない場合もあります。
時間があったとしても「みんな忙しくて大変なんだよ」「それは違う」などと言われたらどうでしょう?
自分を否定されたと感じ、悩みを打ち明けたことを後悔する可能性があります。
そして「どうせわかってもらえない」「もう誰も信じられない」と静かに諦めていきます。
3.悩みが蓄積される
悩みを理解してもらうことを諦めたら、悩みサインが消えてしまいます。
上司からすると「悩みが解決したのかな」「仕事上手くまわっているのかな」と思うかもしれません。
部下や後輩が自ら悩みを解決する場合もありますが、日々悩みが蓄積され、怒りの感情が芽生えている可能性があります。
4.ある日ドカンと表面化
「この会社・部署ではやっていけない」「もう嫌だ」と退職や異動を考えます。
上司や先輩は「突然何を言い出すんだ」と思うかもしれません。
しかし、部下や後輩からすれば「すでにサイン出してたよ!」と言いたくなります。
ここまで来ると大体決心がついているので、退職・異動までの期間をやり過ごすことに意識が向くようになります。
部下や後輩の悩み対策
ここからは上司や先輩方とご一緒に考えたいところです。
私は部下や後輩の悩み対策として以下のことを考えました。
1.話を「聴く」
大変お忙しいと思いますが、ぜひ部下や後輩の話に耳を傾けてください。
そして難しいかもしれませんが「私は違う」「私はこう思う」を一旦横に置いて、ただただ「聴いて」ください。
これだけで「私は受け入れられている」「この人はわかってくれる」と感じることでしょう。そして原則他言しないようにします。
「自分では難しいな」と思ったら、聴く専門家(例えばキャリアコンサルタント)を頼ってください。
2.仕事の質と量を見直す
「この仕事は、この部下にとって適正なのか」考えていただきたいです。
これは上司や先輩の大事な仕事です。
部下や後輩はオーバーワークだとしても、責任感ゆえに抱え込んでいる可能性があります。
成長にある程度の負荷は必要ですが、潰れてしまうほどの重責は長続きしません。
3.理解し合う機会をつくる
上記1・2ができていれば、大体の問題が解決に向かうと思います。
そこで、もう一歩進んでみましょう。
部下・後輩と業務や人事評価を離れて「フラットに語れる場」が年1回2時間程度でも確保できると、信頼関係が一層強くなります。
例えば、自分も相手も大切にする「アサーティブ」コミュニケーションの勉強会はいかがでしょう。
「そんな時間、忙しくて1秒も無いわ!」と思われるかもしれませんが、大事に育てた部下や後輩の退職、採用と育成にかかる経費など今後の損失を考えたら、やってみる価値はありませんか?
安心して長く働きたい希望
部下や後輩の多くは「この会社をすぐに辞めよう」と思って入社するわけではありません。
「安心して長く働ける会社がいい」と思っている場合がほとんどです。
その希望は、前述の「悩み対策」で叶えられるはずです。
ひとりでも多くの人が安心して長く働けるよう、私もサポートします。
お気軽にお問い合わせ(こちら)ください。
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