夫の転勤で退職したら

ご相談例

夫の転勤で退職したら


【ご相談内容】

家族の転勤で、今の会社を退職することになりました。

本当のところ、退職したくなかったんです。でも、引っ越した先からは通勤できないので仕方なく。

退職の理由は、自分サイドの都合なので自己都合と言えばそうなのですが・・・何か腑に落ちないです。

 

 

私も27歳のときに同じ経験をしています。当時、私は大阪で夫は東京にいました。

結婚して姓が変わり、アイデンティティをひとつ失ったような気がして、働く自分まで失いたくない気持ちでいっぱいでした。

しかも「一身上の都合(自己都合)」で退職したら、ハローワークで手続き後7日間の待機期間(会社都合で退職した人も同じ)に、プラス3か月の給付制限がかかってしまう!

やむを得ない退職理由


ここからは、雇用保険のプチ応用編と言ったところでしょうか。

幸い、当時の私は総務・人事の現場9年目ということもあり、会社都合・自己都合・解雇など色んなケースの退職手続きをやってきました。

 

今回のケースは「やむを得ない事情(結婚からの転居)での退職。特定理由離職者の手続きができるかも!」

雇用保険担当者で人手不足だったこともあり、会社からセルフで離職票を作成することが許可されました。

特定理由離職者の場合、ハローワークで手続き後7日間の待機期間はあっても、3か月の給付制限が無いんです。

 

上の画像の文章を、離職票2の右下にある細長い「具体的事情記載欄(事業主用)」にしたためました。

勉強してわかったことですが、「結婚に伴う住所の変更による離職」と、短い文章でも伝わります。

 

 

参考文献:吉田 秀子『改訂2版 最新 知りたいことがパッとわかる社会保険と労働保険の届け出・手続きができる本』株式会社ソーテック社、2019年

それでも自己都合退職になったら


特定理由離職者の退職手続き経験が無いと

「家族の転勤で退職?あー・・・社員サイドの都合だから自己都合退職かな」などと、会社or自己都合退職の二択で考えて手続きする担当者がいるかもしれません。

仮に自己都合退職で離職票が発行されたとしても、あきらめるのはまだ早いです。

 

離職票2の右下「具体的事情記載欄(事業主用)」の下に、「具体的事情記載欄(離職者用)」がありますよね。

そちらに自分が認識している離職(退職)理由(例えば、結婚に伴う住所の変更による離職)を書いて、裏付ける書類(参考までに下記)を一緒に提出すれば、最終的な離職理由はハローワークが判断します(会社じゃないよ)。

この部分は、会社都合なのに自己都合退職にされた人も使える点ですね。

 

私が添付した書類は

・区役所の日付印が入った婚姻届(婚姻日時を証明するもの。事前にコピーして原本と一緒に提出しました)

・夫の辞令(出向の事実を証明するもの)

・住民票(転居の事実がわかるもの)

ハローワークによっては、理由書を書く場合があります。詳しくは、ハローワークの職員さんに確認しましょう。

 

 

参考文献:吉田 秀子『改訂2版 最新 知りたいことがパッとわかる社会保険と労働保険の届け出・手続きができる本』株式会社ソーテック社、2019年

今日からできること


退職~住所が変わる場合、早く手続きしたくても「引っ越した先の住所を管轄するハローワークで提出してください」と言われることがあります(私はそうでした)。

 

引っ越して、転入届などを提出する「役所めぐりデー」に一気に手続きできるよう、必要なもの(会社から離職票とセットで送られたパンフレット参照)をそろえておきましょう。

 

 

※こちらのブログは、個人の経験・見解です

※制度は変更になる場合がありますので、現行のものを確認してください

 

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