
お客様が一番関心あること
最初に種明かしをします。
事業主のあなたと私の前にいるお客様にとって、一番関心があるのは「自分のこと」です。
「まあ、そうだろうね」と思ったあなた、ぜひ共有したいことなので、お付き合いいただけたら嬉しいです。
私は、このことを頭では理解したつもりでした。
ですが、起業準備期間を含めた約2年間を振り返ってみると、「自分語り」がメインになっていました。
自分の商品やサービスは、自分の子どものような存在だと思っている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
私もそう思っています。ゆえに、失敗もしました。
自分の友達にも共感してもらえると思って、「ブログ書いてるんだ」と言っては読んでもらい、「イベントやるんだ」とお誘いしたこともあります。
結果、「私はあなたのお客さんじゃない。ブログは応援のつもりで、いいねと言っていた」と言われました。
友達の評価は、お世辞と応援成分でできている
前述のやり取りで友達を失った私は、とても落ち込みました。
今だったら、友達の前で自分の事業について熱く語る当時の自分を、まずトイレに呼び出します。
そして「はっきり言おう。○○ちゃん(友達)は、あなたの事業とかサービスに特別関心ないよ。別の話題にしよう」と諭して、起業のプロフェッショナルであるキャリア35さんの著書『好きを仕事に!私らしいローリスク起業』を一緒に音読します。
「友人の評価の90%はお世辞や応援成分。そのまま受け取るのは危険」
このことを身をもって体験し、ようやく腑に落ちました。
今後、自分のやる事業が本当に誰かの役に立つのか、チェックし続けたいと思います。
引用文献:一般社団法人キャリア35『好きを仕事に!私らしいローリスク起業』株式会社ビーケイシー、2013年4月25日初版第1刷発行、88ページ
お客様の大半が、自分の関心と主観で動く
思えば私たちが商品を買うときも
「この家電を手に入れたら、もっと便利な生活ができる」
「この服を着たら、もっと素敵な自分になれる」
大半は自分の関心や主観で動いています。
それなのに、「私はこんなサービスを売っています」「この商品を使ってもらうと、こんなにいいことがあります」などと自分本位の売り込みをしても、うまくいく可能性は低いでしょう(反省)。
昨日(10月1日)発売の雑誌『月刊ブレーン 2019年11月号/通巻712号』に、いいフレーズが載っていました。
「消費者:主人公」「商品:名脇役」の物語の力
です。
引用文献:四元正弘「クリエイターに求められる広報視点 第12回」『月刊ブレーン 2019年11月号/通巻712号』株式会社宣伝会議、2019年11月1日発行、112ページ
リアルもネットも、誰かの役に立つスタンス
最後に、FacebookやInstagramといったソーシャルネットワーキングサービス(以下、SNS)について触れたいと思います。
リアルの場はもちろん、ネットでも「お客様が一番関心あることは自分」がポイントになります。
できるだけ役に立つ投稿(情報)を心がけています。
SNSの利用状況から考えても、事業の直接的な売り込みは向かないと考えています。理由は、SNSは交流の場であり友達と遊ぶ場のようなものだからです。
そもそも事業でSNSを使う場合、注意点があります。
Facebookの場合、事業の広報などに使う場合は個人アカウントではなく、Facebookページを使うよう決められています。
よって、個人アカウントを事業用に使ってアカウント停止になっても、文句が言えません。
これは、今城 裕実さんの著書『起業家・フリーランスのための「ブログ・SNS集客」のキホン』で知りました。
次回は、私がSNSをやってみて学んだことを具体的にお伝えしたいと思います。
参考文献:今城 裕実『起業家・フリーランスのための「ブログ・SNS集客」のキホン』同文舘出版株式会社、2018年
※こちらのブログは、個人の経験・見解です
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