
2020年転職物語~スタート編~
2020年を目前に、転職のご相談が増えています。
中途採用の場合、一般的に1~3月は転職市場が活発になります。会社が新年度を目前に体制をととのえるためです。
応募する側も年明けスタートダッシュに備えて、今から自分の働き方や人生の方向性を考えたい希望を持っている人もいます。
私のところに来てくださる相談者さんは、30代の人が多いです。
最初に考えるポイントは似通っていて、「自分はどんな働き方・生き方がしたいんだろう」です。
人によっては部下や後輩がいて、会社のしくみや仕事のこともわかってきた・・・経験を積んだからこそ「自分はこのままでいいのか」といった疑問も出てきます。
ぼんやりとでも理想があるから変えたくなる
先日、キャリアコンサルタントの研修に参加したとき、とても印象に残った講師の言葉があります。それは
「(相談者・クライアントが)こうなりたい、こうしたい姿があるからこそ、それを阻害する問題が発生するわけですよね」
です。
人間、現状に何も不安・不満がなければ、変えたいと思うことすらないかもしれません。
何かのきっかけで自分の違和感に気付き、変えるための行動を起こすのだと思います。
仕事関係であれば、転職することも選択肢に入ってきます。
転職をスタートさせるときに欠かせないのが、相談者さんが思い描いている働き方・生き方を明確にしていくことです。
これが指針となり、次の目標や行動が決まっていきます。
明確になっていないと、転職したものの「何だか思ったのと違った」と入社・退職を繰り返すことになりかねません。
その悩み、転職で解決しますか
転職を考えた相談者さんは、今の職場で変えたいこと・悩みを持っている場合が多いです。
例えば職場の人間関係が思わしくない、業務内容が自分に合っていないなどです。
ここで考えたいことは、「その悩みが転職で解決するのか。他に方法は無いのか」です。
これは応募先の志望動機を考える前のウオーミングアップにもなります。
私が採用の補佐をやっていたとき、面接官(上司)は志望動機(御社の○○に関心があって・・・)以前に、退職した・する理由を知りたがっていました。
もしも職場の人間関係が理由であれば、同じような問題(転職先にも苦手なタイプの人がいる)が起こる可能性はあります。
業務内容もそうですが、部署異動や担当替えなど今の職場でできることはないのか振り返ってみる必要があります。
今の職場で無理なら転職スタート
自分が理想とする働き方・生き方が明確になり、今の職場では叶えることができない・・・ならば、転職するために次のステップへ進みましょう。
個人的には、(過去に私もやりましたが)職場の人に転職相談することはおすすめしません。
理由は、「この人はいずれこの職場を去る人だ」とインプットされて、仕事を任されにくくなる可能性があるからです。
誰かに相談して決めたい場合、転職エージェントを考える人もいるでしょう。特徴として、転職希望者を転職させることで転職先から報酬を得る場合、転職をすすめる傾向があります。
ライフイベント(例えば結婚や出産)も含めて相談したい場合は、中立的な国家資格キャリアコンサルタントに相談するのもひとつです。
次回は、2020年転職物語~準備編~をお届けします。
※こちらのブログは、個人の経験・見解です
※制度は変更になる場合がありますので、現行のものを確認してください
虹色キャリア
ライフ・キャリア・レインボー